これまでの鹿島製作所の業務、地盤を引き継ぎ、本社は東京都港区赤坂に、製作工場を埼玉県川越市に置き、カジマメカトロエンジニアリング株式会社として新たにスタートを切りました。
創立から1年、多くの課題もありましたが、当社の誇る技術力を結集して、さらなる発展を誓い合いました。
独立後は、バブル景気只中の旺盛な建設投資に加え、設備投資も活況で、各種シールド掘進機、各種クレーンなどの搬送用機械、大型土木現場への設備機械等、鹿島製作所時代の倍増となる引き合いを請けました。旺盛な需要もあり、社員も毎年、増員し社内も活力ある風土が醸成されていきました。
また、これまでの建設用機械の製作に加え、もの作りの技術をベースとした様々な産業用機械の製作や、医薬・食品分野、物流分野など幅広い分野の産業施設の総合エンジニアリングにも進出し、年々業容を拡大させていきました。
鹿島建設株式会社関西支店機材センター業務を引き継ぎ、関西事業所を開設しました。
施工用機械、設備の計画から、製造、据付、施工管理まで一貫して行い、タワークレーンなどの揚重機械の設備工事や建設用機器のレンタル事業など、関西を中心とした広いエリアに業務を展開していきました。
2000年代に入って、お客様の需要や社会に貢献する省力機械、建設工事の効率化に寄与する商品や工事を目標に、需要に即応するスリムで筋肉質な体制へと変革を進めたことにより、製薬会社や化学会社の生産設備などの需要も高まりました。
2000年にISO9001の認証を取得し、品質マネージメントシステムに沿った生産、より良い製品をつくる為の改善活動を行っています。
2005年から環境活動を会社の最重要課題の一つとして位置づけ、エコアクション21など全社をあげて環境への負荷の削減と環境保全への取組みを推進しています。
2007年にはこれまでのシールドマシーンの製作、設備工事に新たに掘進工事施工も業務に加え、シールドマシンの製作から掘進、設備工事に至る一気通貫の事業体制となりました。
鹿島建設株式会社機械技術センター(神奈川県小田原市)の内に「KME湘南センター」を開設しました。機械技術センターと連携し、OS業務、タワークレーンの現場支援業務などを行っています。
2011年3月に東日本大震災が発生し当社はいち早く被災地に乗り込み、津波による大量の瓦礫の残る地区での焼却炉据付や、除染津波堆積土処理設備、そして福島第一原発の凍土遮水壁プラントの設置など大震災の復旧、復興に現在も全社をあげて取り組んでいます。
「ものづくりの会社」ならではの耐震壁付RC柱&鉄骨梁構造の新社屋が完成しました。
前庭の通路には大正・昭和と東京都の路面電車に使われ、その後鹿島建設株式会社旧本社の外構を形成していた歴史ある稲田御影石を敷石としています。
マシン径10mクラスの大型シールドマシンの製作や大型搬送機器の製作等、多様化するニーズに対応するため、川越事業所工場ヤードに50tの橋形クレーンを増設しました。
老朽化する社会資本の再整備や再構築、またそれらをより早く効果的に進めるための建設現場の更なる機械化、自動化、そして機電施工技術に取組んでいます。
いつの時代も当社の技術や技能が事業を通し、社会に寄与、貢献することを目標に、今後も企業活動を継続して参ります。