風量測定業務を約6割削減する「Air-voTM」(エアボ)を開発
全自動かつ高精度に換気・空調設備の風量を測定
鹿島と当社、株式会社イクシスの3社で共同開発した、「Air-voTM」(エアボ)がプレスリリースされました。
鹿島のプレスリスリースサイトから詳細をご確認いただけます。
(2024年4月4日プレスリリース)
https://www.kajima.co.jp/news/press/202404/4a1-j.htm
【Air-voの概要と特長】
Air-voは鹿島とカジマメカトロエンジニアリング株式会社(社長:池田邦彦、本社:東京都港区、鹿島グループ会社)、株式会社イクシス(代表取締役Co-CEO:山崎文敬・狩野高志、本社:神奈川県川崎市)の3社で共同開発しました。
Air-voの特長は次のとおりです。
(1)現場での測定箇所登録が不要
現場への搬入前に、BIMデータを基に測定箇所の地図を作成することで測定対象となる制気口とフロア壁面の位置をAir-voにあらかじめ登録できるため、現場での測定箇所や壁面位置の登録作業が不要。
(2)高精度な位置合わせ機能
登録されている地図データを基に、自機と壁面との距離をセンシングしながら自動で制気口位置まで移動し風量を測定。制気口を画像認識して自機位置を微調整できる※1ため、レタン一体型制気口※2など高精度な位置合わせが必要な箇所も正確な測定が可能。
(3)全自動/半自動測定に対応
動作開始を指示するのみで、事務所専有部の大半に設置してあるアネモ型制気口※3を一括自動測定が可能。また、手動で機器を移動させた後に詳細な位置合わせ以降の作業を自動で行う半自動測定にも対応可能。
(4)測定箇所のBIMデータに紐づいた帳票を自動で出力
測定結果を記録した帳票が自動で出力されることに加え、帳票には制気口のBIMデータIDが記載されているため、測定箇所と風量データの照合が容易。
(5)運搬容易なサイズ
付属品を含め4つの専用キャリーケースに分割して格納できるため、宅配便で全国各地の現場に輸送可能。また、組立後の大きさも一般的なドアを通過できるサイズであり、本設エレベーターにも積載できるため、現場内での運搬も容易。
※1 特許出願済
※2 システム天井用照明器具に取り付けられる制気口。照明器具に空気の吸い込み口があるため、正確に吹き出し風量を測るには中央部の吹き出し部のみを測定する必要がある
※3 天井に設置される空調の吹き出し口。複数の羽を重ねたような断面が特徴で、商業施設やビルなど幅広い建物に設置される